地震・雷・火事・オヤジじゃなく津波と土砂崩れ!!

 各地で雨による土砂崩れ、もしくは地震津波の傷跡が残っている。他人事ではなくなっている。最近では広島県の大規模な土砂災害があった。誰もが寝ている夜中に起きた自然災害。起きてしまえば身動きすら取れなくなり、人間の無力さを感じる。
 「3.11」から3年余りが過ぎた今、各地でハザードマップなど防災に関する情報が新たに見直されている。特に力が入っているのは津波の予想被害範囲だ。「3.11」では予想の何十倍もの高さの津波が湾岸から平野部までを襲った。誰もが知らない規模の津波であった。この経験から学んだのか日本海側でマグニチュード8クラスの地震が起きた際の津波の高さや規模が大幅に見直されている。退避タワーの建設が進められていること、防波堤をより高くすることなどが計画されている。予想されうる高さの津波を防ぐためにはより高い防波堤を設置しなければならない。しかし防波堤を高くすることで問題が生じる。海の景観が損なわれることである。実際、現地では景観を気にする声が多数がっている。人々を守るために防波堤を高くし、かつ景観も失われない。両方を解決するためにはどうすればいいのだろうか。そういった議論をしている時間はない。いつ災害が起きるのかはわからない。ハザードマップが見直されても一人一人が防災意識を高めなければ自分の身すら守ることができない。何よりも。「3.11」は予想を簡単に超えた規模の津波だったことを忘れてはならない。あくまで予想は予想なのだ。絶対的な情報ではないため簡単に安心してはいけない。
 TVで見るよりも被災地には多くの傷跡が残っている。実際にその場の空気を肌で感じると多くのことを考えさせられる。私たち人間は自然災害に対して無力である。私たちは守りたい人を守るために災害が起きた時のことを考えていなければその時に対応できないだろう。